定例活動 第84回

小屋の建設の遅れもあり暑さもモノともにせず集まった。
屋根葺き:新小屋、4人で屋根葺き、脚立4脚、はしご2台を駆使して全部で20枚のうち7枚のライトルーフを葺きました。床から屋根職人に資材を渡す係りは仕事としては楽なのですが辛いことがひとつあります、それはしたから上を見上げることが多く首が軋むところです。この場の写真を撮ると、ご家族から「危険な作業は・・・」とのお小言がでることも予想されますのであえて省略。次回はもっと作業が増えます。
:涼しいもの、代えがたい贈り物。展望台と手作り村の丘に吹く、すばらしい風を味わってみてください。
茗荷:ひっそりときづきの広場の片隅に。今日の収穫その数おおよそ50〜60個 天のお恵みに感謝します。
ブルーベリー:手作り村の夏を飾った贈り物。ロシアから来た人々は丁寧に、手早く大量に収穫していかれるとか、一年分のジャムの材料でしょう。天の恵み、(世話した人々の)成果を存分に爽快に味わっていただく由、善きかな。我らも3人で手早く2kg弱。こんなに豊饒に味わって好い事ずくめでよいのかな・・・。
間伐遅れ:夏のよく晴れた日に来てきづきの広場からあたりを見回す。第一地区や広場、第3地区などみな樹が太り枝が張ってきて間伐を待っています。10年の成果なんて考えているのは傲慢、次をやらねば!
雑草:長雨のせいもあり 広場の雑草=下層植生などとは言わない=が繁茂してチョット困ったもんです。
:3年ほど前に植えた小屋入り口の欅=樹高2米=急に枯れそうです。なぜ?
鬼と鬼石:鬼石の町で キールさんという米人が「鬼」をモチーフにした個展をしていた。ガイジンにあらためて「鬼」「日本の風俗」といったものを振返ってみる機会をいただいた。なんだか久しぶりに「生活と鬼とは?」「習俗?=人々と鬼との関係は面白いものがあるな」「民俗固有?」などあれこれが頭の中を往来し 平素使っていない脳の部分が動き始め、時がとまり、急にせみの声がしみいるように聞こえてくるひと時でした。
お盆最終日と家族:夕方遅く関越自動車道を一路東京方向へ、予想以上に道ががら空き。皆お盆をいずこかで過ごし早めに帰宅し、すでに家族と夕餉の時刻だから、この高速道路が空いているのかと想像、想うに「サザエさん的」風景が目に浮かんだのです。善哉!
TG,TT、Na,JK、とYT〔記)

定例活動 第82回

kidukinomori2009-07-19

蒸し暑い夏の日。
広場はさらに夏草が生い茂り、鳥はなき,ヤブ蚊は舞う。久しぶりの顔あわせ(TG、JK、YT)挨拶もそこそこに広場の草刈をチョットだけ。茗荷を探したが、まだ成長途中で収穫なし。ただその株、群落は大きくなっている、昨年あれほど「茎=食べる部分」とったのに繁殖、たくましい限り。
小屋の屋根葺き・建設は8月に集中的にするほうがいいねと話したあと それではと 第一地区の ヒノキ一本(やせて、漏脂病にかかっているもの、すでに選木済み。)伐倒しようということになった。 安全のため いつものロープを使う。はしごに登り地上4米あたりにロープを掛けて 手鋸で伐る。切れ味鋭く、方向もばっちりで 倒れかかってくれ、計算どうり掛り木となる。あわてず一度ロープで揺さぶると見事にドスン。
ここまではよかったが なにを思ったか 突如YTが「林道が少々崩れかねない、補強しよう」と言い出す。確かに ちょうど今日伐倒したあたり 路肩が柔らかい土で、人の上り下り、水の影響で痩せてきて、「のり面」が今にも崩れていきそう。まやってみるかと動き始めたが 大変。 ヒノキの根元から根元に渡す5米の古材を持ってきて横置き、補強のため杭を作り、打つ。足場の悪いところでの作業、捨置き材でも5米となると重いがこれを運ぶ、大汗をかいた。(暑い夏、高年者のこうした作業を想像できますか?)第一段階がめどがついたところにNaさん来広場。後は次回〔横置き材の追加と石、土の補強〕にとして 作業終了として昼食、そしてやや激しい作業で疲れたといって本日はおしまいにした。
(写真:熊野古道中で見つけたもの。道路ののり面を檜材で見事に組あげています。)

定例活動 第81回

kidukinomori2009-07-05

きづき新小屋(名称募集中)を建てるの何回目かの作業日。
今日は屋根を葺く2歩手前の工程、 梁に垂木を固定する作業でした。
TT棟梁の手馴れた工程管理・指示でスムーズ、ただ作業員YTが高齢化のためもあり腕が悪く(電動工具の扱いがまずく)ちょっとした蹉跌はある。が急ぐものではないので助かる。午前は早めに切り上げ Naさんも来ての昼食をとりながら四方山話は楽しい。 途中からミサさんも参加、二人より三人、午後の作業はぐんとはかどる。結局2時間ほどかけて合計20本ほどの垂木を固定できた。まずまずか。屋根は次回だ、材料は旧小屋の中に出番を待っている。屋根を葺けば一挙に小屋らしくなるものなあ。
周りを見れば緑濃い夏の装い。マタタビも増えてきている。これをハンカチ(俗称)の木と誰がどこかで言っていたけど、このあたりではそこここにある樹種だ。車などで走っていて車窓から眺めていても葉の一部の白さが良く目に付く。それらの緑の中で きづき広場の中心にクリの木が順調に姿良く育ってきている。これの秋の落葉時の風情もまた捨てがたい。広葉樹のよさのひとつだ。  
広葉樹といえば 今朝方ここに来るとき車から見えた風景、桜山の南、川を挟んだ埼玉県側の斜面で皆伐していた。その跡に なんでも広葉樹を植えるらしい、それも補助金が出ることも背景にあるとか。木の命は長いのに中途で伐る、市場を通しての林業が成り立って始めて自然が保全されると考えるものにとって 一時の一部の人間の都合と補助金で意味なく伐倒し急速に生態系を変えることが良いことなのかと疑問がわく。
帰途 庚申山のすそにある手作り村ブルーベリー園による。変わらぬ風景、心地よい風がこの丘の2番目の売り物だ!
                        YT記

定例活動 第77回

kidukinomori2009-04-05

今日は4月5日 暖かな日
出席者はNina、TG、JK、YT。TTは風邪気味とかで欠席。
咲いていた花は残りの椿、スミレ、きぶし(木五倍子)。
ところで 昔の記録(第42回=2年前の4月1日)を見ると同じ 「きぶし」中心の書き出し。ということは同じように春が巡ってきているのだなあ。さらに「桜が関東一円満開」と書いてある、まてよ今日東京は確かに満開だったが、2年前より4日遅いこの日 ここ桜山は 特にソメイヨシノはまだまだだ。もしこれらの記録が、自身の局面の観察が正しければ、喧伝される「温暖化」と一言で片付けることはやめて その年により差がある程度というべきかな!いっぽうで 今年もタラの芽がまだまだまだでした。
その年の作業は「枝打ち」主体だった。今回は、今年度はというべきか 初心に帰るとでもいうか、第一地区の 選木の第2段、および伐倒練習をした。8年前(きづきの活動が始まったころ)に選木・間伐している地区だ。 その後 木が生長、繁茂し、再び樹冠が密になってきているので、今回徹底見直ししているところ。その結果は・・・・、木の「太り」と同時に 前回 素人選木だったこともあろう 今見るからに選木・間伐不十分。そこで今次は 「鋸谷式」を徹底する、またそれができるだけの眼・経験がわれわれに多少とも出来てきたと(自負)の気負いを持って再度 選木、その結果は 要伐倒木が相当数出てきた。事前の予想以上というのが正直なところ。今冬一挙に間伐しようではありませんか。本日の試みの「伐倒」も難しい木を覚悟してとりかかったが案の定 掛かり木となった。でも最近熟練してきた 得意の(?)ロープワークで事なきを得た。
終日暖かい日のもと ひと月留守にしていた森で、広場でゆっくり楽しんだあと 久しぶりに桜山温泉センターに行ってみた。昔よく来た温泉、ここの庭、露天風呂からの景色の中にも桜がある。爛漫!
 散る散らずおぼつかなきは春霞 たつたの山のさくらなりけり(祝部成仲)

次回は 総会としましょう。決算と年度計画をそれなりに・・・。
 (YT記)

定例活動 第76回

寒さ戻る日、スギ花粉も殻の中へ戻っている日
広場に着くと早 人影あり。地上にではない、すでに樹上で活動中の人二人 ミサさんとその同僚Tさん。因みにTさんは「きづき」には初登場で森林組合員。今日は樹上での「吊るし切り」技法に磨きをかけるらしい。集まったのは その二人に Na,MK、JK、TG,YT。
いつものように 煉瓦炉に火を起こす。コーヒーを飲みながら前回からの2週間の間に何があったかなどを話題とする。隣町であった議員選挙も・・。
作業開始には まずは ロゴソールを起動してみる。前回TT氏が苦戦したので ここで プロ ミサさんのリードでスターターの紐を引く。結果から言えば何度かエンジンはかかったが、相変わらずあまり機嫌はよくない。なんといっても起動する手順が今ひとつはっきりしない。
そんなこんなで本日は製材をあきらめ 午前中は椎茸の立てかけ棚(第二地区入り口に)を新しくつくり 小屋裏のムロで植え付けた菌が十分育っている原木30本程度を棚に移した。前回の場所では 風が通り過ぎて湿度が不十分だったという反省からの移設。これで向こう5年春と秋に楽しみが増える。「なめこ」もあるぞ。
お昼  暖かい鍋、汁を味わいながら ひとしきりお隣の国 韓国の話、Naさんたちが行って来たばかりなので 臨場感いっぱいでした。
午後 ミサさんたちは引き続き吊るし切り。 装備万全(重いだろうなあ)、高きにのぼり(ロープと簡単な足場にする横木だけでー)、7~9米までのぼり(しかも揺れていて怖くないかな) ロープを巻きつけて切る(見るにダイナミック、音にも迫力あるな)。
シニア3人組は第一地区 小道の南側の選木。ここらあたりは きづきのスタートの頃、施業したが、イ;当時 選木に不慣れだったこと、ロ;木が成長(太った)こと、などから再確認を必要とする時期なのだ。初心に戻り全数再確認した。そろそろ下草、低層樹木もふえているので夏期はこんな作業も難しい、今がチャンスなのです。最後に小屋作りにも必要ということもあり 檜1本だけ間伐。樹間が 再び詰まってきていることもあり早速 掛かり木となりそうだったのですぐに 例のロープを持ち出しての安全工法で 無事抜倒。 (手際よくなったもんだ。)
今年は芽吹きも早そうです。

(帰宅後 花粉症でヒコヒコいいながらも麦酒を飲み いただいた韓国海苔を つまんでいたらすぐに眠くなってきてPCに向かうのが遅くなった・・・・・YT記 )

定例活動 第75回

久しぶりのきづきの森。
今年最初の森の中は、春のように暖かい日だった。

参加者は、Naさん、TGさんとTTの3名だった。

今日は、ロゴソールのチェーンソーを持ってきた。
そのソーチェーンの目立てを行う。刃を見るとまだ一度もめ立てをしてないようだった。上刃の目立て角度30度をゲージで確認しながら目立てた。ちなみに刃に欠けなどの異常はなかった。

目立てた後は、切れ味の確認を含め材をカットすることにした。
一度エンジンが掛かり数秒で止まってしまった。その後再スタートに手こずる。TGさんと2人がかりで何とかエンジンをかけたが、チェーンソーのオイルが出てこない。

分解掃除やオイル出る量を調整するが、ほとんどでない。5mの角材1本なのでその状態で切ってみることにした。

15cm角程度の材を半分にしたが、材の支持のスパンが2m程度の2ヶ所しかないため、材がたわんでしまっていた。そのため材の厚さが、一定にならなかった。長い材料を切る場合は(特に薄く自重でたわむ材)、何カ所か地面から支持する必要がある。

お昼は、各自のお土産や差し入れが並べられることになった。Naさんから韓国のお土産、TGさんから漬け物の盛り合わせ、TTからは仙台土産のサブレを

午後からチェーンソーオイルの出具合が悪いのをまた調べるため、分解して調べたが結局わからなかった。どこか詰まってしまったのだろうか。

午後に短めの丸太を加工しようとするが、エンジンが掛からなくガソリンも残り少ないのでこれ以上は、断念。

山を下りてNaさんの庭で、MKさんと談笑。その時TGさんのチェーンソーの刃を見せてもらった。刃の長さや角度が、バラバラだった。これは買い換えた方がいいとの結論に。おそらく、新品にしたときの切れ味に感動するだろう。

帰りにまた、TGさん宅にお邪魔してしまった。ここでいつも甘えてしまう。奥さんに手作りケーキをごちそうになり、ララちゃんに歓迎されて至福の時間を過ごす。

今日は、森の日差しの中に花粉らしき白い粉塵を見た。風がほとんどない中を、ゆっくり漂っているように見えた。確かに時間が立つほど、鼻が反応していた。帰ってからもそれはひどいものだった。

                                          TT記

定例活動 第74回

kidukinomori2009-02-01

「伐りまくる、“バウムクーヘン”、凸凹で、
みっtomoないけど、まぁ良くできた!」

※ 理工系の水戸のtomoさんがいないから、文化系のアバウトな活動でした。
以下、「森と毬と」氏が現地報告します。

雪を冠った富士山が遠く(関越・東松山)車窓から見事にくっきり見える典型的冬日
桜山の頂上あたりにくる。せっせと歩いている輩の背中が見えてきた。
「もっと早く 麓あたりで見つけてほしかったな、そうすればここまで歩かずに済んだのに(本心ではない)・・」とはN川。
広場に着く。雪は残っていない。
煉瓦炉に煙突をつけ(火の粉が飛び散らないためもある)火をおこす。
「今日は 小屋の床を木(丸太の輪切り)で覆ってみよう。」
「それに 新しい小屋の土台の柱の点検だ。」
早速、チェーンソーが唸り 丸太が厚さ10cmに輪切りにされたのが次々とできてくる。
それを小屋の床に敷く=主として埃よけの意味から=4人(TG、JK、N川、YT)だから手早くおわる。
「ここの杉・檜丸太 何年ここに寝かしといたんだっけ。」
「4年はたっているが なにか?」
チェーンソーで丸太の端を試し切りしていくJK。
「どうしたこうしたも・・、みな (長年放置してあったので)表面はぼろぼろ、中がスカスカ、軽くなっていて 新しい小屋の用材、ベンチ作りにも使えないぞ。あーあ!」
「あっ でも4本は何とかなりそう、大事にとっておくか。」
昼食、おでんを美味そうに食べる奴もいる。
「次回 それ(おでん)にしよーかなー(試食させてくれないかなーの意なのにな)」
「美味いですよ、これ。来週また 札幌に行くんですよ。仕事で。」
「いいなあ 冬の、粉雪舞う薄野、寒くてもね。」
「そういえば 誰かが今行ってる 韓国も寒いだろうにね。」
食後のコーヒーを喫りながら
「第一地区の檜林にあまりに陽射しがはいってないなー、8年もたってるし混んできてる。
今年間引かなくては。」
「ところでそれも含めての計画はどうする?」
「総会(4月)までに月別案を作って 決めちゃおう、俺が作ってみる。いいね!」とYT.。
「新しい小屋の土台柱(これも一部弱っている)差し替えのためにも何本か 新しい木がいるからな。」
「第一、 第三地区で 間伐して調達しよう。」
「それも 計画をはっきりさせとかないとね。」
冬の陽は暖かいが 風が冷たい。花粉症の「元(もと)」も育ってきている。いやなことだが。
「今日は このくらいにしておいて、神泉のMさんのところにちょっと行ってみないか?」
山を下る。川を渡る。少年野球の歓声が聞こえてくる。トレーラーハウスが駐車場にある。
呼び鈴を押すJT。 びっくりしたような顔をして戸口からMさんが出てくる。
元気そう。 新しい農牧場の話でひとしきり歓談。
散会。                         YT記