第92回定例活動



こんな「夢」をみた。
見慣れたきづきの森の中だ、9月入っての猛暑日(京都で39.9度、熊谷で38.0度)だが、ここきづきの展望小屋はいつもの涼風が吹き寄せて来て、生き返る思いがする場所で、夏日の午睡・昼寝にぴったりの環境。ここで豊潤な梨と葡萄をデザートに昼食すれば自然眠くなる・・・・。
夏と秋と行きかふ空の通ひ路は かたへ涼しき風や吹くらむ(躬恒・古今集

 始まりは・・・、ここにきたのは2時間まえ、おなじみの「きづき」の入り口。林道脇には潅木・雑木がよく繁茂し、遠慮なくせり出し、車のサイドがこすられてしまう。それでも第一地区まで行くと林道沿いには天然更新した杉・檜の苗が多数2米ほどにまで勢いよく育っている。森は間伐不足で少し日陰が多く、おかげで涼しい。広場はベンチを覆い隠すほど丈伸びた雑草、木にはつる性植物が覆いかぶさり、畑は猪の運動場化していて凄まじく堀返されている。もみじ、楓の類は大きく成長、建てかけだったらしい小屋は傾いてはいない、が屋根には杉の枯れ枝・葉が積っている。展望小屋の床が抜けそう。ピザ釜を覆う建屋の屋根板は3枚も抜け落ちている。どれだけの間、手入れしていなかったのかな。久しぶりだし ともかく先客、見慣れない人が4人来ていてすぐにまた一人来た。まずは 自己紹介するか『私 Ta・・・・、何だNinaさんか!』、『何だとは 何ですか』ここで 真夏の白日夢から醒めた。せみの声もきこえ、水引草がゆれている。
そうか 先客は手作り村の助っ人さんたち、髭を伸ばしたJK、眼鏡を変えたTT、車を代えたミサ、皆、変化があるな フーン。その後Naさん、TKさん、CSさん(こちらはかわってないなあ)もきて大賑わい。いつ以来だろうこんなに大勢なのは、作業がないと知っていたからかな(広場の雑草除去と茗荷取りだけ)。
テラス用の横木に腰掛たりして ほとんど談笑、近況報告、マラソン、各種エコ集会、エコカー、高級葡萄、次回の作業、間伐は?、小屋の整備など話題のネタは広がる。ゆっくり時間が流れ そのうちひとり、ふたり帰っていく。
そんな夢だった。
 風を感じて、うとうととしたなと思い眼を開けると、自宅の2階だった。胸に農文協の「現代農業」が乗っている。手に取りページをめくると グラビア写真と文章、仲間が写っている『きづきの森』の取材記事だ。そうか! さっきまでのは夢の中の夢だったのか、あるいはさっき 帰ってきたばかりの2ヶ月ぶりの現実の「きづきの森」のことだったのか・・・。フラフラ・・。午睡の前に、一気に飲んだ麦酒の心地良い酔いか、加齢のせいか、あまりの今夏の暑さによる脳の劣化かで、夢か現実かふと悩んだひと時。
                (YT記)
追記:茗荷料理(茄子と一緒に浅漬け、軽くあぶった
豚肉の下敷きに、酢の物に添えて)づくしで夕食。