第93回定例報告「森と毬と」氏におくる歌

「アキなるか、ちかばたかばの、ふゆさくら、
シワスれており、コヤいかむせむ」


● 秋も深まりました。
師走間近の行楽日和。
桜山の冬桜見物はピークだそうだ。
頂上の駐車場まで、2時間!の立て看板。
そして、初めて見ました“桜山冬桜”の車車…の大渋滞。
売店のデッキで見物していると、水戸ナンバーのバスの多いこと。恐るべし。どうも、茨城県の人は、あちこちの紅葉が終われば、近場高場の群馬県鬼石“桜山”に集中するらしい。
きっと、猛暑特需で、財布をゴージャスなブランド物に新調した、TT氏が取り付け現場でお客さんに桜山の宣伝をしていたようだ。
でも、ご本人はその財布が不満らしい。

追伸:
藤岡市役所恫喝のブルーベリー売店の盤石な基礎工事。
スゲーッ!きっとありゃ、使わなくなった八ツ場ダムのコンクリだな?

さて、本年最後の12月の活動日は、小屋ができなかった!出席しなかった!膝が痛くなった!
の、一年の反省会ってのはどうでしょう。

第92回定例活動



こんな「夢」をみた。
見慣れたきづきの森の中だ、9月入っての猛暑日(京都で39.9度、熊谷で38.0度)だが、ここきづきの展望小屋はいつもの涼風が吹き寄せて来て、生き返る思いがする場所で、夏日の午睡・昼寝にぴったりの環境。ここで豊潤な梨と葡萄をデザートに昼食すれば自然眠くなる・・・・。
夏と秋と行きかふ空の通ひ路は かたへ涼しき風や吹くらむ(躬恒・古今集

 始まりは・・・、ここにきたのは2時間まえ、おなじみの「きづき」の入り口。林道脇には潅木・雑木がよく繁茂し、遠慮なくせり出し、車のサイドがこすられてしまう。それでも第一地区まで行くと林道沿いには天然更新した杉・檜の苗が多数2米ほどにまで勢いよく育っている。森は間伐不足で少し日陰が多く、おかげで涼しい。広場はベンチを覆い隠すほど丈伸びた雑草、木にはつる性植物が覆いかぶさり、畑は猪の運動場化していて凄まじく堀返されている。もみじ、楓の類は大きく成長、建てかけだったらしい小屋は傾いてはいない、が屋根には杉の枯れ枝・葉が積っている。展望小屋の床が抜けそう。ピザ釜を覆う建屋の屋根板は3枚も抜け落ちている。どれだけの間、手入れしていなかったのかな。久しぶりだし ともかく先客、見慣れない人が4人来ていてすぐにまた一人来た。まずは 自己紹介するか『私 Ta・・・・、何だNinaさんか!』、『何だとは 何ですか』ここで 真夏の白日夢から醒めた。せみの声もきこえ、水引草がゆれている。
そうか 先客は手作り村の助っ人さんたち、髭を伸ばしたJK、眼鏡を変えたTT、車を代えたミサ、皆、変化があるな フーン。その後Naさん、TKさん、CSさん(こちらはかわってないなあ)もきて大賑わい。いつ以来だろうこんなに大勢なのは、作業がないと知っていたからかな(広場の雑草除去と茗荷取りだけ)。
テラス用の横木に腰掛たりして ほとんど談笑、近況報告、マラソン、各種エコ集会、エコカー、高級葡萄、次回の作業、間伐は?、小屋の整備など話題のネタは広がる。ゆっくり時間が流れ そのうちひとり、ふたり帰っていく。
そんな夢だった。
 風を感じて、うとうととしたなと思い眼を開けると、自宅の2階だった。胸に農文協の「現代農業」が乗っている。手に取りページをめくると グラビア写真と文章、仲間が写っている『きづきの森』の取材記事だ。そうか! さっきまでのは夢の中の夢だったのか、あるいはさっき 帰ってきたばかりの2ヶ月ぶりの現実の「きづきの森」のことだったのか・・・。フラフラ・・。午睡の前に、一気に飲んだ麦酒の心地良い酔いか、加齢のせいか、あまりの今夏の暑さによる脳の劣化かで、夢か現実かふと悩んだひと時。
                (YT記)
追記:茗荷料理(茄子と一緒に浅漬け、軽くあぶった
豚肉の下敷きに、酢の物に添えて)づくしで夕食。 

定例活動 第91回

梅雨の間のつかの間の晴れの日。
広場についてみると すっかり夏草、濃い青葉、林道沿いには自然更新した杉の苗が2米近くに育ってきていて、下草に負けない凛々しい少年期の姿となっている。

今日はお客様あり、なんでも取材方々巻き枯らしなど実体験したいとのこと。そうか? ここでJK、TGと3人で考えた。ひょっとすると実家の家業などもこれあり林業のことは相当ご存知ではなかろうか。そうした場合われわれ10年選手ではあるが「素人」は何を説明できるか、鋸谷式手法は・・・。
ともかくCSさんもきたので Naさん車に同乗してきた客人DK氏とまずはひとしきり自己紹介とおしゃべり。
そのうちあらかじめ選んでおいた地区=小屋の東北=で選木、巻き枯らし、伐倒を行う。
最近これらの基本作業が 間遠になってきており久しぶりに原点に返ったという懐かしいようななんとも不思議な気分。でも巻き枯らしをした直後の檜の樹肌は本当にいつ見ても綺麗なものだ。
その後第一地区で30年もののヒノキを一本間伐した。このぐらいになるとどうやっても掛り木になる。でもそこはかねて用意のロープで安全に無事倒したが、客人の目には如何に映ったのでしょうか。
この日 「取材」などを気にして作業していたのではないのです。実のところはこうしたことに関心をもっていただけるなら、いつの日か一緒に間伐、小屋作りしませんか!なんて考えが 汗を拭きつつもチラッと頭の片隅をよぎっていたものでした。
暑い日でしたね、この日は。それではと午後 名物の「心地よい丘の風」を味わいたいと手作り村に行ってみたのですが、無風状態で残念でした。
この日は ブルーベリーをたくさんお土産にいただいて帰途に・・・。そういえば毎年このころは作業もそこそこにブルーベリーをいただいて帰る。善き哉!
今日は写真なし。YT記

定例活動日

kidukinomori2010-06-06

久しぶりに来た。変わらぬきづきの森、今年も緑が濃くなってきている。
変わっているところとそうでないところ。
主役の木々:一段と背が高くなり、葉が、枝が伸びて、間伐を迫る。
     :実生,自然更新している杉、ヒノキの苗が2?ほどに生長してきている、来年あたり、これまた選別する楽しみがあるな。
木苺類  :ここ2,3年増えてきている。季節的には少し遅かったのか昨年より目立たないが 範囲が広くなってきている・
その名不明の野菊もどき:広場に急速に増えて 来年は「私の年だよ、見ててごらん」といっているかのようだ。
山椒   :数も目立つが太ってきていて「擂り粉木にじゅうぶんなるね!」クラスも目立つ。
ところで 建設中の「アズマヤ」。前回の活動で 窓=サッシが一面2枚取り付けられている。
今日は4人(TT,JK,Na,YT)でサンデッキの土台作り?アズマヤへの上がり口にデッキを作るための床柱(8本)の設置=埋め込みです。
火をおこし、丸太の土中になる部分を焼く、1?強の穴を掘り、そこに柱を立てる。柱の頭部を水平にし丸太を置き床板を張る横木を2本置く。これだけの作業といえばそれまで。
心地よい初夏のような/麦秋の日差しの下、涼やかな風に吹かれながらのんびりと動く。
次回はロゴソールで板を挽いてデッキの床板を作る。あわせて展望台の床板も取り替えなくては、やや危なっかしくなってきている、築5年だから仕方ないか。(YT記)

定例活動 第90回

kidukinomori2010-02-21

○ 昨夜の新年会 八塩温泉にて
久しぶりに皆と顔をあわせた。Na、TM、TG、TT、N川、CS、ミサ計8人、「今年の計画は?」との声もでた。その前になんだか無事で集まれたこと自体が「おめでたい」という気分になっていた。これも夏以降 自分もその一人だが各人 それぞれに多忙、あれこれで「きづき」にこれなかったからだろう。
酒量は控えめにはなっていたが 張り切っていたN川氏*の精力的な「焼酎・お湯割」のお代わりサービスで結構進んだようでした。
:朝のうち マラソンの練習とかで32kmは走ってきたという強者です。

○ きづき
焼き芋パーティー?の場であれこれ。
6人という人数がきづきに集まるのは 9月以降では 今月はじめに続いて2回目? 
冬陽が差し込んでいるので樹勢がよく見える。やはり 間伐スタートして10年 第一地区は 再度間伐が必要になってきている。初期はいくら鋸谷式(4m棹を振りまわして計測)といえどもそこは新人、幾分「遠慮がち」間伐だったこと、そして10年という年月で枝が張ってきている。 ことしは「小屋の壁はり」、と「間伐回帰」か。
あまり寒い日ではなかったが レンガ炉をどんどん燃やし暖をとる一方、Naさん調達の大ぶりのサツマイモで「焼き芋」を作った。アルミホイールにくるんで約40分、見事に出来上がり,美味しくて、大きくて食べ過ぎた人もちらほら。

森を一周したところ 谷に向かう斜面に作った作業道が雑草、雑木、枯れた木の枝/葉に埋もれていて歩きづらい。それはしょうがないなと思いつつなお進む。道のそばには 自然更新?杉、檜の若木がすくすくと育っている。 確実に、着実にきづきに時が流れていたのだ。杉は嫌われているのを知ってか知らずか、かまわずまもなく盛大に開花期を迎える。
                             YT 記

定例活動 第87回

kidukinomori2009-10-18

今日はお客様来場、何でも飯田市から団体で来られる由。あいにくと説明の達者な連中が休みで 残ったCS、JK、Na、MK、YTの五人で応接することになった。早めに広場について午前中をかけて準備、といっても「広場の雑草除去」「レンガ炉に火入れ」「説明資料用意」「既巻き枯らし樹確認」などをのんびりとした。
あらためて活動の後を見るとはじめの頃に間伐した地区(第一地区)など枝が張ってきて更なる間伐が必要な林相となっているのに気づく。(やらねば)
その間椎茸の原木を見に行ったら吃驚! 2年前に植菌したものから大きく元気の良い椎茸が無数に=ただし開きすぎだったが=生えていた。その場で焼いて食べたら結構なお味、これまた山の恵み。(写真)
また新鮮な枝豆をいただいたのでその場で茹でてお客様に用意(あとで食べたらこれまた美味!)
午後、10人を超すかたがた来場、中には山仕事になじみの多い方もおられましたが、とりあえず「きづきの森」の活動全容を簡単に説明した後、すぐ質疑応答となる。 今回は鋸谷式の説明の中で 「巻き枯らし」「捨て置き」「選木―枝打ち−伐倒の順」に重点をおいたが いずれも大きな関心を寄せていただいた様子。また「ログソール」にも、「此れまでのイベント開催」などにも同じような興味をお持ちになられた様子でした。
今日は 間伐も小屋の建設もしなかったが、「山、森、をどうするか」という共通の話題に力が入ったせいか 全身に心地よい疲れがありました。
ススキが若い穂を出し、アザミが花の用意をし、ななかまど、栗もどき(皆栗の木かどうか自身ない為)がいまだ緑のままという秋晴れの森の一日でした。

定例活動 第85回

kidukinomori2009-09-06

めったにないような初秋の好天の日 「高秋」
のんびりと四人(Nina、JK、Misa、YT)で展望台下で心地よい風に吹かれて「早昼」を食べていた。もちろん午後からの作業の準備は万端整えての上でだ。食べ終わったころTGさんがやってきた。それからいくらもたたないうちに颯爽と?特別仕様の軽トラ(CS)が資材を積んで到着。続いて脚立2脚を屋根に積んだTTのCRVも到着。さあ作業だ!といってすぐに立ち上がるYT.、それを見て「セッカチだな」と呟くのは実は働き手の某。
ともかく今日は屋根葺き二日目。人夫は7人、若手も多いので葺き終えるかとはじめは思った。二人が屋根に上がり釘打ち、二人は資材供給兼屋根の取付け位置チェック係 二人は資材(一枚の「るーふ」をのこぎりで半分に切る=これが結構難しい、屋根材が軟質の樹脂入りで鋸の歯が粘りつくのです。)を用意したり、臨時「筋交い」を取り付けたり。一人はもちろん棟梁。やはり屋根葺きは難しい、高所の作業であること、波板となっている「るーふ」材を定位置にきちんと貼り付ける(特殊の釘を使って)のは難しいもの。(小屋の全景は午後にやってきたNaさんが撮影していますのでそちらのブログでどうぞ)
おおよそ3時間でフルサイズ7枚と半サイズ14枚の「るーふ」を何とか取り付けた。結構頭も目も力もバランス感覚も使う作業でしっかり汗をかいた。秋めいて傾いた陽が涼風に揺さぶられ始めるころに終了。
次回の作業で屋根の背の部分を7枚葺けば一段落というところか。
トピックス:
第一区画;ますます樹冠が成長し樹間が暗くなっています.要間伐。
いのしし;広場や林道の一部をすさまじく掘り返しています。鼻は丈夫なんですね、三波石のかけらで怪我しないものですかね。
スズメバチ;屋根葺きの最中、1匹のスズメバチが見物にやってきた。至近距離で聞く羽音は脅威で皆凍りつきましたが 程なく「ふん」とか言って去っていった。
秋の花;水引草、キンミズヒキが広場にこぼれています。=写真、よく見ないとわかりませんね。
久しぶり;久しぶり出席のNinaさん、「坂東三十三ヶ所音霊場」をめぐり結願の由、上棟式のお払いも??
中国最新事情;最近北京留学から帰国したKEIさんを囲んで中華料理店「珍満」=ここの青菜いためは美味で昔よく食べたけど今日は季節外れで材料ありませんのでといわれがっかり=で会食、話題は中国の最新事情と中華料理。
                             yt記