第52回 定例活動/番外

kidukinomori2007-10-00

6、7の両日 好天のもと 奥秩父の中津川に泊りがけでいまだ来ぬ秋を味わった。
☆主目的(鉄砲堰の見学と実操作)
・ 先人の知恵と工夫はすばらしい
・ 迫力は十分すぎるほど
昭和20年代まで活躍した「鉄砲堰」=水流を利用し伐りだした丸太を山奥から搬送する方法=がどんなものか一度見ておきたいと出かけてきた5人(JK,TT,CS,N川 &YT)。宿の御主人の説明、実技指導で小規模に水をため、放流してみた。往時は水門の幅が4間もあり 一度放流するとおおよそ2キロ下流まで材木を押し流したそうだが、実験設備で試してみてもその迫力十分でした。先人の働き、林業への携わりに敬意を!
☆自然を味わう(木々をたずねて)
・ 桂の巨木;脚注参照、,クロモジ、シオジ、サワグルミ、(←覚えきれないな!樹々の名前)
・ 鹿の害、日本カモシカの迷子
ここまで来たからにはと奥秩父の原生林〔広葉樹〕を散策。一部は40年ほど前に皆伐しその後自生した広葉樹林。道の3割は細い踏み分け道/杣道(これも先ごろの雨で崩落が多く 案内のSYさんに鍬で急斜面にステップを切ることなどもしていただいた。)や渡渉ありで 結構しんどい。健脚はやはり TT、CS、N川。ゴールは 樹齢1000年とも言われる「桂」の巨木。渓流のそばに屹立していた。この先 一山超えれば信州という位置だ。
道すがら SYさんに木々の名前を教えていただくほか近時増える一方の鹿の食害についていろいろ聞いた。幼い木々の根元の樹皮が見事に食べられている跡がそこここにある。さらには下層植生をも片端からたべるためなんと土砂崩れがおきやすくなっているというのは聞き逃せない問題。明らかに「共生」の限界より増えすぎているのではないか。
☆歓談
・ 自然の恵み・・ノリナ〔てんぷらで食べたのだ〕、サトホウッヅキ
・ すすむ過疎化
・ 土砂崩れと砂防ダムと生物
6日の夕食後(SY夫人、同宿のY氏もまじえ)しばしお酒を呑みながら話したのは
山里と自然。山暮らしのよさ、自然の幸の喜びを聞く一方、ここ戸数32、定住者40数名の集落も過疎化が進み幼稚園の存亡が目前の課題の由。また 鹿の害がすさまじくかつそれが激化していること、土砂崩れが頻発しているが砂防ダムが一定の保全の役割をはたしている一方 川魚の遡上にも問題がナシとせずとかの話題で盛り上がり深夜まで交歓会が続いた。

「桂」については ここを見るのがよろしいのでは。
http://elekitel.jp/elekitel/nature/2003/nt_13_katsura.htm
                                              YT記
編集注:定例活動第51回に当たる9月16日は珍しく全員が止む無き所要ありて初めて「お休み」でした。