第41回定例活動

山のあちこちにこぶしの花が咲いている。今月上旬は季節はずれのとても暖かい日が続いたが、ここのところ真冬に逆戻りのような寒さである。今日は更に強風が加わってなおさら寒い。いつもの相棒なしの一人長距離ドライブは少し寂しい。
森では既にTT氏が火おこししてくれている。有り難い。程なく地元MKさんも加わり、暖かいコーヒーをすすりながらの談笑。長い時間の運転のあとの朝の森のひと時が安らぎだ。火を焚くための便利な簡易スチール窯に久しくお世話になり、壊れかけているので手作りで煉瓦の窯を作ろうと決めていたが、MKさんが早速耐火煉瓦を持参してくれる。すぐしてくれる、これまた有り難い。日本瓦を焼くための炉の煉瓦で古来の技術を思わせるシロモノである。有効活用ができるのが嬉しい。それからこれまた沢山活躍して壊れかけのピザ窯もこれで修理することに決定。名人手作りのピザを振る舞い 子供たちの喜ぶ歓声が森に響くイベントを懐かしく思い出す。
参加予定のBT氏の到着を待ちきれず、所用のあるMK氏は下山。
二人だけの静かな第7地区の檜林の枝打ち作業が始まる。寒さと強風の中、しっかりと木にしがみついての作業。これほどまでに揺れる木の上での作業ははじめて。船酔いならぬ木の上酔いになりそう。目線を周囲にしないで枝だけに集中する。樹冠が風でふれあいお互いに支えあっている。一本の木ではなく集団で育つ森。支えあうことで素直でまっすぐな材ができていくのか。強風に常にさらされて一人でふんばっている丘の上の一本杉は木の性質が難しいと何かで読んだことがある。午前中二人で8本ほどしかできなかったが、一歩一歩である。何十年か後の立派な檜を夢見て。山主さん達の森を大事にする気持ちをシロウトなりに考える時間である。終わり際に来たBT氏「もう終わりですかあ・・・」という優しい言葉は彼らしい。
昼食のおにぎりが体力消耗の後で格別においしい。しかし寒さがきついので急ぎ白寿の湯に。時間が早いせいかお客さまが殆どいない露天の温泉の湯の上を湯気が這うように渡ってゆく様はなかなかの風情。身体が徐々に温まり、頭だけは冷えていつまでも入っていられそう。森での小屋づくり、檜風呂づくり等々、話はつきず時間を忘れて、いつのまにか3人はのぼせあがってしまう始末。いい一日でした。   JK記